今更唐突に読んだよ「半落ち」横山秀夫 ひとは35歳過ぎると自分以外のために生きたくなるんだと思う

中高生のときはけっこう本を読んでいた※のに、社会人になってから、実用書以外はほとんど読まなくなった。数えるぐらいしか読んでないんじゃないかと思う。

恥ずかしながら。

※と言っても、クラス一番の多読は常に別の人だった。上位三割圏内を維持して通算でクラス三位以内に入る、ぐらいだと思う。公立校。

 

本が読みたいのだ

さいきん覚えた言葉で「文化資本」というのがあるけれども、それが希薄になりそうというか、平たく言うと、どんどん馬鹿になっていくような気がしていて、とてもとても怖かった。専門は社会科学系統のつもりであり、実用書はアレコレ必要に応じて読んでいるので、その意味で、その方面では厚みを増してこれているのだと思うのだけれど。人文科学系統の教養がない人というのは、「馬鹿っぽく見える」と常々思っていて、そのブーメランが自分に突き刺さることに怯えていたというか。

説得力を増すための努力というのは、理屈に沿って材料を揃えること、順序立てて提出することだと思っている。ただ、最後の一押し、いや実は最初、で、成功を決定付けるのは、表現力だと思っていて、

 

で、なんとなく手に取った「半落ち」を読んだ

面白かったよ!

さすが、「このミステリーがすごい!」2003年版 第1位。

半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)

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横山 秀夫
講談社
売り上げランキング: 11,616
  • 男社会臭さ半端ない。なんでみんなそんなに「組織」を守りたいんだ。
  • サラリーマンの悲哀。理想と現実(主に上司の意向)との狭間。
  • 続きが気になる感でぐいぐい読ませる。伏線も回収される。
  • 小説を書く人ってやっぱりすごいなと思った。欲張り。
  • 社会問題の取り込みも、現実の組織に関する組織論(取材もするんだろう)も、人間ドラマも、推理モノ要素も、感動モノも、全部ある、って感じ。
  • までも、分類「ミステリー」から期待させられる、スリルとサスペンス感は、穏やかめ。

 

社畜街道を這い進むひとが、溜飲を下げるための処方

組織や業界の論理と、そのために青臭い主義は曲げざるを得ない男たち、みたいなのが基調なので、そういうので普段「忸怩たる思い」みたいな社畜ライフのひとは、これを読んで、共感したり、マァしゃーないと思うとデトックスになるのかなと思いました。個人的にも、分かる、と思いながら読んだり。

ほぼ全員が、「嫁」とのぎくしゃく感を抱えていて、そこは個人的には鬼女もとい既婚女性として、イヤなんでそんな遠巻きなんだ、語れ、会話せれ、口に出して言え、言ってもらえ、と思いました。ザパンの不健全さここにも表出、って感じ。

ひとは35歳過ぎると自分以外のために生きたくなるんだと思う

35歳かどうかは分からないのだけれども。

なんとなく、優秀なひとはもっと早く、優秀だけど目先のことに必死な人はもう少し遅く。

中年になると、ひとは人生に飽きてくるんだと思う。ひとではない、動物だったらもう生涯を終えててもおかしくない頃合いだしね。なんつうか、心の耐用年数が過ぎてくるんじゃないのかな、と。それはたぶん、多くの「動物」は、種の存続…繁殖を至上命題にしているので、繁殖行動が終わったあたりで使命を遂げた感が出ちゃうんじゃないかしらと思うと、合理性があるなあ、と。ひとたるモノなので、選択が複雑で、繁殖しない場合も往々にしてあるのだけれども、その場合でも、出生時点からの経過時間的に、タイマーが終わるというか、フト「それで?」っていう気持ちになるんじゃないのかなぁ、と思う。フィジカルも痛み始めてくるし。

自分や、転機を迎え始めている周りの友人たちをみると、そんなことを想うことがある。

この本では50歳という線引きをしているけれども、男の子は出産がない分、気付くのが遅いというか。他方で、メスの身体を抱えると、妊娠・出産は勿論、妊娠可能な状態であるかどうかとか、その終了のサインである更年期障害だとかで気付きやすい部分があるのではないかと思う。それがない分、男性はのんきに目先の仕事に没頭できるし、だからこそ、50歳とかそういう年齢で「はてさて」となるのではないか。想像だけど。さいきんでは、男性にも更年期がある、という言説とか、突然そばを打ち始めるという噂を見たりするけれども、この本で書かれているのは、男性の更年期後クライシスなのかなと思ったりした。

本当にね、極端な男女分業は誰も幸せにしないと思うのだけれども、どうしてしがみつく人がいるのか。相互の断絶があるから、実情に気付くのが遅れた男子が誤作動起こして事件を起こしたりするんじゃないかと思う。

では、誰のために生きるか、というところで、シビアな取捨選択を迫られるのが、少子高齢化の本当のおそろしさの一つだと思う。全部は取れない。選ばなければならない。

「故障した」ひとをどう扱っていくか

(本書の意を勝手に汲みつつ敢えての小見出しです)

そういう男女の問題の改善が間に合わないまま、超絶、少子高齢化社会に突入してしまうのだけれども。

少子高齢化社会の歪みは今後ますます家族を蝕み、人々の顔から笑みと安らぎの表情を奪っていくに違いなかった。(P215)

本当にそう思います。

こんな社会にしたのは誰だ。

個人レベルでできる対策は最優先でしていこうと思うのだけれど、間に合う気がしない。

とりあえず寄付はしたよ微々たるもんだけど

ひとのために生きることの最も簡単な方法。

 >> 日本骨髄バンク | ドナー登録をお考えの方へ コンテンツ一覧 http://www.jmdp.or.jp/reg/

 

やっぱり本は良い

小説も、なんとかして時間を作って読んでいきたいと思います。

それこそ、少子高齢化社会リスクに立ち向かうために、打つべき手は数限りないので、連続して取れる時間は、日々とても短い。だけど、日々短時間ずつでも楽しめる娯楽と言えば、読書だもんね。

既にやっている通り、WEBのアレコレを読むのも大変に楽しいのだけど、やっぱり玉石混交っぷりが気になってはいるので、できるだけ選らんだものを目に通すようにしたいものだ。気まぐれな選考基準だとしても。

 

したらばこれにて御免。黒虎でした。

 

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