激務系社畜総合職より家事育児時短の方がエキストラハードモードだと思うという話

激務系社畜総合職時代

かつては、一部上場企業…にも一瞬在籍したけど、その関連会社でサラリーマンをしていました。それなりの規模だったと思うのだけど、その割に、ベンチャー気質というか、要は割とハチャメチャで、やんちゃな会社だった。

 

そんな会社のトラブルシュートを、なぜか若輩なのにやらされていたぐらいだから会社が当時いかに混乱していたか、っつう話なんだけど、まあそんな状態で、フルタイム総合職をしていました。

なのでつまり、フルタイム総合職というか、9時に行って21時に帰るというのはまだ穏当なほうで。9時に行って9時に帰る…出勤する人の群れを逆行しながら、『あの仮眠とったらまたきますんで、スンマセン、あの通してくださいスンマセン』とか心の中で言いながら帰ったりしてました。

で、そんな日が単発ですぐ収まるような職場環境なら、そんな日がやってくるはずもなく。そして、そんな日が襲来するぐらいなので、その日は昼過ぎに出勤したら、また24時まで仕事して…。そんな日々でした。個人的な限界領域は、平日5日間の睡眠時間が合計で20時間きってた頃だったと思います。

ドキュメント ブラック企業: 「手口」からわかる闘い方のすべて (ちくま文庫)
今野 晴貴 ブラック企業被害対策弁護団
筑摩書房
売り上げランキング: 56,192

薄給だったので、バランス釜(Google画像検索結果)のお風呂だったんだけど、「………んはっ!!?」っと思ったときには、湯船の変な位置から気泡がぼっこぼっこ沸いてたりなんかして(沸騰してた?)。寝てはなかったはずなんだけど、自室で目を開けたまま意識失ってたかもしんない。アブネエ、アブネエ。

バランス釜

Google画像検索結果

 

それで仕事内容が穏当ならまだ良かったけど、そこもそうでもなく。とりあえず事業規模は大きかったので、「その一行を書き換えると○千万円ですけど、本当にやるんですよね?」って他部署の人に詰められたり…(印刷部数がけっこう大きく複写式とか作りが特別だった)。『なんで新人なのにそんな実感の乏しい額のことをガン詰めされるの…』とか、当時はとにかく右も左も分からなった。

あと、割合きな臭いことも多くて。まったくやましくない仕事だけど。部署で中堅ぐらいになってきたころは、エそれ普通に物理刺殺あり得るじゃんスか誰でもイイんでバディ組ませてくださいよ、みたいな用事もあったり。

ひとには勧めないし、自分が雇用主としてはそのような環境を作る気は微塵もないけど、じゃあ嫌だったのかというと、そうでもないんだけど。

やり甲斐はあった

確実に時代を動かした、その片棒を担いだという(勝手な)自負があるし。新人~若手の割には裁量がある…というと言葉が美しすぎるぐらいで職責が重過ぎたような気はするけど、担当案件が普通に一面トップに載ったり。でもその新聞は取ってないぐらい(そんなようなことは何度かあった)で、何か意味のある仕事をしているような気になれたし。

評価は…上司先輩が労ってくれるとかたぶんほとんどなくて、てゆうか、激務過ぎて上司の顔をしばらく見てない、とか、先輩が気が付かないうちに結婚してた、とかママあったけど。意欲のある人とわーキャー言いながら働いて、イチオウお給料ももらっていたし。最終的には待遇が不満でやめたけど、地獄って程じゃなかった。

後のキャリアにも役立った

そんなこんなのドタバタは、何しろ大きい会社のあれやこれやを見てきたので、その後の人生に大いに役立ちました。

とりあえず転職活動もなかなか良い条件提示を受けたし(なおメガバンク)、その後、起業するときに役だったし。

 

…ハイ、

 

やっとここまでが前半。
そしてここからが後半にして本題。

 

家事育児時短時代

激務総合職時代、忙しかったんですよ?

かかってきた内線に応対してると、アシスタントさんが私宛にかかってきた電話のメモを付箋で貼ってくれんだけど、ものの15分とかのうちにどんどん机がいっぱになっちゃうワケ。

なんでか、会議終わってデスクにいる、って情報が伝わっちゃうんですかね。きゅーうに、電話がじゃんじゃんかかってきちゃう。借金取りに追われるってこんな感じかな、締切迫ってる漫画家さんってこんな感じかな、みたいな。

 

でも、家事育児時短時代のほうが、もっと忙しく、もっとつらかった。

 

激務系総合職の時は忙しかったけど、おしっこ行きたいときは自由に行けたんです。だけど、家事育児時短の身では行けない。

勤務時間は短くなったのに、時間に対し対価を払う系の部署に異動させられたので、一瞬・一秒を削って成果に変えなきゃならなくなった。退勤しても、まずは子どもの世話。家のこと。

ずっと抱いてなきゃいけない。ずっと拭いたり磨いたり切ったりしてないといけない。頭使ってりゃ許される、なんてことない。

観測範囲では、膀胱炎になるWMって少なくないような。

激務系総合職の時はお腹が空いたときはご飯食べられるか、空腹がまぎれるぐらい、知的好奇心をそそられる仕事をしていた。だけど、家事育児時短の身は、そうではない。お腹が空いたときはまず人に食べさせなければならないし、頭では「お腹空いたな~」と思っても、常に手は人のために動かしてなければならない。

 

家事育児時短時代の6つの悪魔的特徴

「仕事だけ」やってりゃいい、って何て気楽だったんだろうとしみじみ思います。

 

はるまき日記 偏愛的育児エッセイ (文春文庫)
文藝春秋 (2015-01-30)
売り上げランキング: 38,228

家事も育児も、仕事もやらなきゃいけない生活というのは…

  1. (家事育児時短)目と手は常に何かをやらされているけれども、頭のリソースだけが余っている。悩み怒り嘆くことだけができる。対策を打つには「手」が足りない。
  2. (時短)総合職→一般職、ホワイトカラー→ブルーカラー、役付き→ヒラ、裁量ある→裁量ない、専門性ある→雑用中心、デスクワーク→肉体労働、人に相談される仕事→人に用事を言いつけられてその通りにやるだけの仕事  … ってな感じで、モロ違法なことはしてこなくても、定性面で、全力でキャリアプランを曲げてきてくれる。同じ会社に勤めてても、だよ。で、金額は金額で、「時短だから」で勿論カット。
  3. (家事育児)基本、誰も見てくれていない。仕事してても見てくれてない。泣いてもわめいても怒っても鬱っても、怪我しても誰も見ていない。誰も知らないところで、働き続ける。息抜きの時だけ、人目がある。
  4. (家事育児)共感してくれる人がいない。経験のある人がいない。周りは独身を謳歌している人ばかりである。
  5. (家事育児)「子供を産み育てるなんてこれ以上ない幸せでしょ?」「内助の功イイネ!」という勘違いの横行。確かに比類ない経験だし、子どものことは愛してるけど、それで全部チャラになるに違いない、みたいなのDV男の思い込みみたいで不気味。
  6. (家事育児時短)すべてにおいて、「しんがり」を務めなければならない。家事業務が溢れてきたら(家の中が荒れてきたら)片付けるのは、私の仕事。子どもが体調を崩したら、会社を休み迎えに行って通院させて自宅で看護するのは私の仕事。パートナーの収入だけでは目的に達しない場合には、多少無理があっても続行したり、積み増ししたりするのは、私の役目。

 

35歳から子育てはじめました!
主婦の友社 (2015-02-10)
売り上げランキング: 26,200

 

まとめ?

いけしゃあしゃあと「外で働いてきて疲れている」とか「養ってもらってるんだから」とか、「ATM扱いして云々」とかっていう論を見ると、本当に深く深く広い、埋めがたい溝を感じます。

こちらは一応両方経験して言っているのですが、あちらはどうなのだろうか。もちろん、ちょっと手伝ったことある、一人暮らししてた、程度で言うのはナシでお願いしたい。

圧倒的な物量・工数、それが家事。

最後のケツを持つこと(持たされがちであること)それが育児。

 

どんだけ激務でも、帰る場所がある程度なら、まだマシなんじゃないかと思うし。トチって叱責恫喝されても、実際にケツ持って解決まで持っていく立場や、生死にかかわるようなことがないなら、育児よりはぬるいと思うし。

 

そりゃ、直接的な因果関係をもって過労死してしまったり、入院するレベルが、「一般的な激務」と定義してしまうのなら、スンマセンでした、って感じだけど。その前提で議論してませ根ですよね?ほとんどの場合。

 

逆に、育児家事難易度がこのぐらいであることは、そう稀有な事例ではなくなってきているのではないかと思うのです(だから少子化がそうそう止まらないのであって)。

輝く会社のための 女性活躍推進ハンドブック
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015-06-17)
売り上げランキング: 7,542

 

以上、そんな育児家事担当者から、激務系リーマンにマウンティングをかければ勝利、などとそんなショウモウナイ話ではなく、日本の「育児」「家事」がこんな風である、というのはもっと知られるべきだし、抜本的改善が…意識と構造が変わらないといけないと思う、という話。ですよ。
 
したらばこれにて御免。黒虎でした。

広告

1件のコメント

コメントくれると喜びます!レスは不保証 (´・ω・`)

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中